佐藤春夫氏の事 関連リンク

芥川 竜之介 のオススメ作品

作家別索引

作品別索引

佐藤春夫氏の事 - 芥川 竜之介 ( あくたがわ りゅうのすけ )

  • 佐藤春夫 ちくま日本文学全集 文庫版
  • ●◆名著復刻日本児童文学館21●蝗の大旅行 佐藤春夫
  • 慵齋雑記 初版 佐藤春夫 S17
  • 「小説 智恵子抄」(文庫)佐藤春夫
  • 絵入 みよ子 佐藤春夫 著 硲伊之助 画 限定500部 昭和8年
  • 昭和2年発行 日本文学29 佐藤春夫 里見 改造社 文学
  • 初版★自然の童話★佐藤春夫★丹頂書房★昭和2★古書
  • 佐藤春夫集 現代日本の」文学13
  • N100227 都会の憂鬱☆佐藤春夫著☆三笠文庫
  • 【絶版】晶子曼陀羅 佐藤春夫 ■与謝野晶子
芥川龍之介  一、佐藤春夫詩人なり、何よりも先に詩人なり。或は誰よりも先にと云えるかも知れず。
 二、されば作品特色もその詩的なる点にあり。詩を求めずして佐藤作品読むものは、猶|南瓜(かぼちゃ)を食わんとして蒟蒻(こんにゃく)を買うが如し。到底満足を得るの機会あるべからず。既に満足を得ず、而して後その南瓜ならざるを云々するは愚も亦甚し。去って天竺の外に南瓜を求むるに若かず。
 三、佐藤作品中、道徳を諷するものなきにあらず、哲学を寓するもの亦なきにあらざれど、その思想を彩(いろど)るものは常に一脈の詩情なり。故に佐藤はその詩情を満足せしむる限り、乃木大将を崇拝する事を辞せざると同時に、大石内蔵助を撲殺するも顧る所にあらず。佐藤の一身、詩仏と詩魔とを併せ蔵すと云うも可なり。
 四、佐藤の詩情は最も世に云う世紀末の詩情に近きが如し。繊婉にしてよく幽渺たる趣を兼ぬ。「田園の憂欝」の如き、「お絹とその兄弟」の如き、皆然らざるはあらず。これを称して当代の珍と云う、敢て首肯せざるものは皆偏に南瓜愛するの徒か。



底本:「大川の水・追憶本所両国 現代日本エッセイ講談社文芸文庫講談社
   1995(平成7)年1月10日第1刷発行
底本の親本:「芥川龍之介全集 第一〜九、一二巻」岩波書店
   1977(昭和52)年7、9〜12月、1978(昭和53)年1〜4、7月初版発行
入力向井樹里
校正:門田裕志
2005年2月20日作成
青空文庫作成ファイル
このファイルは、インターネット図書館青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力校正制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。


芥川 竜之介 (あくたがわ りゅうのすけ) 以外のオススメ作品

佐藤春夫氏の事 (さとうはるおしのこと) のリンク元

「佐藤春夫氏の事-芥川 竜之介」の関連ページ

  • 佐藤春夫氏の事-芥川 竜之介の関連ページはまだありません。

関連ページ
Web Services by Yahoo! JAPAN